匙状爪(スプーン状のツメ)とは?


「匙状爪」というのは爪がスプーン状になる状態で、女性に多い症状です。

匙状爪には3つの原因があります。

・鉄欠乏性貧血
・先天性のもの
・職業的な理由





鉄欠乏性貧血

匙状爪(スプーン状のツメ)

中高年の女性に多く見られる鉄欠乏性貧血。
この貧血を発症していると匙状爪になることが多いのです。

先天性のもの

乳児の爪を意識して見たことがある方は少ないかもしれませんが、よく見ると匙状爪になっています。

この状態は成長するにつれて解消される場合がほとんどなのですが、ごく稀に大人になってもスプーン状の爪のままの方がいます。

先天性の匙状爪は病気ではありませんので心配することはありません。

職業的な理由

「農業を営んでいて指先に力を入れる機会が多い」
「アルカリや酸を使うクリーニングなどの職業に就いている」


職業的に指先を使う機会が多い方やアルカリ・酸を使う職業の方は匙状爪になる人が多いのです。

原因は「爪の周りだけ血流が悪くなる」せいです。
もう少し具体的に言うと、爪の周りだけが貧血になってしまうからなんですね。

その他の理由

「十二指腸虫症を発症している場合」
「胃切除後に貧血を起こしている場合」
「低色素性貧血」(手だけではなく、足の指にも匙状爪が現れる)


上記のような匙状爪になることがあり、ほとんど貧血が元になって匙状爪になっているようです。

匙状爪は放置しても健康上は特に問題はないのですが、甘皮が目立って爪の色も悪くなってきますので、気になる方は病院を受診して改善法をアドバイスしてもらうといいでしょう。

もし貧血が原因の匙状爪であれば、貧血が改善すると自然に匙状爪も解消されます。



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