ヒポクラテス爪とは?


ヒポクラテス爪(時計ガラス爪)は中央が盛り上がっていて、まるでスプーンをふせたような形をしています。

ヒポクラテス爪はバチ指と呼ばれ、重大な疾患があると出てくる症状ですので、もしヒポクラテス爪になっている場合は今すぐ皮膚科を受診する必要があります。

もちろん爪が丸く肥大化したとしても、それがすべてヒポクラテス爪であるということではありません。





ヒポクラテス爪になる可能性のある疾患

ヒポクラテス爪


★呼吸器疾患

・肺気腫
・肺がん
・慢性気管支炎

※それまで普通の爪の形状をしていた爪が急激に丸みを帯びた場合は、肺疾患の可能性が非常に高い。


★先天性心疾患

・子供がヒポクラテス爪である場合、先天性心疾患であるケースが多い。
・成人でヒポクラテス爪である場合、先天性心疾患もしくは血液の病気が考えられる。

※爪にチアノーゼが出る。


★甲状腺機能亢進症

・甲状腺の腫れ
・高血圧
・潰瘍性腸炎
・肝硬変
・動悸

※皮膚のムチンという物質が代謝異常を起こす為にヒポクラテス爪を引き起こす。

ヒポクラテス爪を見分ける方法

ヒポクラテス爪のように見える問題のない爪もありますが、それを個人で見分けるのは少し難しいかもしれません。

一応、見分ける方法としては・・・

・すべての指にヒポクラテス爪が出る
・左右対称である
・足の指にもヒポクラテス爪が出る


上記の条件でヒポクラテス爪が出ている場合は、何らかの重大な病気を発症している可能性が高いと考えていいでしょう。

ただしヒポクラテス爪にも例外があります。

特発性ヒポクラテス爪

これは原因不明のヒポクラテスで、病院で精密検査をしても何の異常も発見されません。
特発性ヒポクラテスであれば近親者の中にこの症状を持っている人がいるはずです。

「深いしわが出来る」
「頭部や額の皮膚が厚くなる」
「骨膜から骨が新生してしまう」


上記のような症状は出ますが、前述したような重大な病気の心配はありません。



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